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2014-10-21 (Tue) 12:35

反戦平和集会で思ったこと

第2次安倍内閣になってからというもの、日本はまっしぐらに戦争に向っていると私は思います。




これは、どうあっても何とかしないといけないと思うのですが・・・

昔亡くなった母が、私がデモに出かけようとすると、よく言ってました
「おまえのようなチビが何をやっても無駄よ!馬鹿め。」
お母ちゃん、そんな言い方をしてはアカンってば・・・
子供のやる気を潰すと、その子は、何に対しても自信を無くしてしまうのです。
だから、今、私はいくら勉強しても、どうせダメだわと思ってしまうのです。

まあ、それはそれとして、
無駄でも何でも、何かせずには居られないと思ったのが、今年の国家機密法のごり押し採決でした。
でも、その日、私は朝から、ぎっくり腰になってしまい、動けなかったのです。
「ほら、みてごらん」と母の声が聞こえそうでした。

さて19日
「私のこのボロボロの膝で、デモについて歩けるかしら?」
との不安を抱えながら円山公園に出かけていきました。

2014・10・19 京都 反戦・反貧困・反差別共同行動 in 京都
今はネットで一部始終が後で見ることが出来るのです。

昔々、私が毎週のように反戦デモに出かけていた時代がありましたが、それはもう25年くらい前になります。
円山公園の集会場に入って感じたのは
昔は、労働組合旗で埋まっていたのが、それらしき物が全くない。
昔たくさんいた、ヘルメットとマスクのお兄ちゃん達の姿もない。
今は、大多数がシニアなのであります。
私は、竜宮城から帰ってきた浦島太郎のような気分になってしまいました。


分かりました。
今の日本で一番元気なのは老人なのです。

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でも、この旗を見て思いました。
きっと家では
「お父さん、洗濯物は、叩いて伸ばして皺を取って干して下さいとあれほど言ったのに!」
と言われているんだろうなあ~と・・・

こんな珍しい旗もありました。
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「さわさわ」はアラビア語で、意味はTogetherだと持ってる人が教えてくれました。
Together って、フランス語だと ensemble( 一緒に)だから、日本語だと「連帯」ですね。

アピールは、まず、鹿児島川内原発から姉さんかぶりの小父さん、岩下雅裕さん。
次は辺野古から知花昌一さんでした。
舞台の椅子で、座って順番を待っている人見て、「牧師さんか、本願寺のお坊さんかな?」と私は思っていたのです。
その白髪の人が知花さんと紹介され、ビックリしてしまいました。
私は1987年の5月に、その頃入っていた労働組合の反戦平和集会で沖縄に行っていたのです。
そこで、チビチリガマの案内をして下さった読谷村の人、それが知花さんだったのです。
その時、私は彼の話に強烈なショックを受けたのを覚えています。
「あの時の知花さんだ!」
あの頃、彼は、日に焼けた皮膚も髪も、真っ黒な青年でした。
30年近く経っています。
時の流れを、しみじみ感じてしまいました。

髪こそ白くなっていましたが、彼は相変わらず元気いっぱい。
辺野古に米軍基地は作らせない、カヌー部隊で阻止行動に参加してるとのことでした。
私が感じたのは「沖縄はなんと熱いのだ!」と言う事でした。
差別搾取の長い歴史の上に、戦争では日本の盾とされ、戦後70年、米軍基地を延々と押しつけられながら、明るく、けしてめげてないのです。
沖縄の運動あってこその日本の運動という気がします。
だからこそ、安倍政権としては、徹底的に沖縄潰しにかかってるのでしょうが・・・

などなど考えていると、壇上に出てくる、あの人もこの人も、昔デモで一緒に歩いた人達です。
昔のイメージと違っている人も、あっすぐ分かるという人も・・・
皆さん、延々と、頑張ってきてるんだなあ~と頭が下がりました。

メインの講演は、白井聡さん。
「わあ~、若い兄ちゃんが出て来た。」
と思うのは、私が年寄りになったから何でしょうね。
安倍政権は、永続敗戦レジームを持ってるんだ。
と話してましたが・・・
私は「レジームって何やのん?」と、そこらでフリーズし出しました。

安倍政権が、昔の軍国主義を良しとして、それを復興させて、戦争をする国、いや戦争を自分から仕掛ける国に作り替えようとしてる。と言うのが、私の考えです。
このお兄ちゃんの「レジーム」って、もうひとつ分からんなあ~と思っていたら。
「ぼくの著書 《永続敗戦論》と 矢部宏治《日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか》を読んでください」
とのことでした。
帰ってアマゾンで調べたら 《《日本はなぜ》は、近日発売予定ですって。
商売上手やなあ~・・・

レジームというのは、《フランス革命の勃発でアンシャン・レジームは崩壊した》の荒れです。
何でそこだけ外国語を使うのだろう?永続敗戦体制ではアカンのやろか?

とにかく、話し出したら止まらない人達の集まりなので、主催者は、「お時間です」カードを、毎回、申し訳なさそうに差し出していました。
最後に、一緒に歌いましょうとインターナショナルを皆で歌ったのです。
しかし、私は、この歌詞を知らないので
「古い盾、射座」??何だろうと思いながら、2フレーズ目で理解しました。
「奮い立て、いざ」なんだと・・・・

しかし、なんと古い日本語だろう!
ウキペディアによると
現在、主に歌われているのは1929年頃に佐々木と佐野碩が改訳したものである。
党派によって採用している歌詞に微妙な差異が存在する場合がある・・・と言う事です。

さあ、四条通りをデモ行進が始まります。

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四条河原町交差点。
最近は、おまわりさんも草食系男子なのか、指示が優しい。
そりゃあ、爺ちゃん婆ちゃんの腕を引っ張って、骨折入院とかなったら怖いと思っているのかもしれない。

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最後に、知花さんに写真を撮らせていただきました。
ちょっと、ピンぼけですが・・・
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白井聡さんのお話しの中で 《無敵の人》という言葉が印象に残りました。
今の時代、非正規雇用者はいつでも切り捨てられる人間である。
自分が誰からも必要とされず、金もなく、地位もなく、愛する物もなく、愛してくれる人もない。
失う物が何にもない。だから、恐い物がないから、欲望のままに、意味のないような殺人を起こしてしまう。
そんな人達が《無敵の人》と名付けられているそうです。

でもなあ~、それは、無敵の人ではなくて、不幸な人だと私は思うのです。

本当の意味の《無敵の人》は
すべての義務から解放され、上役からの命令もない、子育ての義務も負えた、両親も看取り終わって介護からも卒業した。金はないけれど、何時死んでも何の悔いもない。
いつ死んでも構わんぞ~!! 
そんな老人世代が、本当に 《無敵の人》なのではないかしらと思うのです。

日本を戦争をする国にするようなら命をかけて止めた。
そう思っている年寄りは多いんだよ。

年寄りをなめたらアカンでよ~・・・
と私は思ったのです。

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最終更新日 : 2014-10-22

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